Story of Grail

グレイル３８期

　ガンガゼの彫刻は、真実贋作と判明した。
グレイル国の最たる芸術庇護者であるラドマーニ侯爵の目をだましおおせた贋作の作者、すり替えの手段は闇の中。調査完了まで時間がかかると判断したプリステラ姫は、ディスカスを救い出すために黒珊瑚を差し向ける。しかし、ディスカスの矜恃は脱出を拒む。
牢番アモズは脱走しなかったディスカスを信用し、とらわれびとが快適に暮らせるよう心をくだくのであった。
　一方、グラミーにつきまとっていたあやしい花売り娘。妻オーリーの帰還とともに、表面上はにこやかに去っていった。
彼女が残したつぶやきは謎を呼ぶ。

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