女神様のお買い物賞
○アルルのパンは『誠実な味』（『個性パン創造の店 アルル』）　
プラネータ さま

「個性パン創造の店 アルル」さんに4回も通い、顔なじみになったプラネータです。

健康と美容を考え、和食中心の食生活にしていらっしゃる聖乙女様は多いでしょう。ふつうのパンは油脂や卵の使用が多い上、バターやジャムをつけ、さらに油の多い料理を合わせてしまうと、脂肪やカロリーの取りすぎになってしまいます。

しかしアルルさんには、古代パンや全粒粉パンなど、油脂、卵、乳製品をまったく使わないパンがいろいろあります。これらのパンにはかすかな酸味があり、私にはアメリカに住んでいた頃に食べていたサワーブレッドの味で、懐かしく思いました。日本人にとってパンは口当たりの良いおやつ感覚ですが、欧米の人は余計な物を入れない素朴な味わいのパンを食事として食べています。何もつけずに噛みしめると、しみじみとおいしさが味わえます。邪魔にならないので和食のおかずにも合います。

アメリカでは「日本人はサワーブレッドが嫌い」というのが定説でしたが、パンの酸味が苦手な方には天然酵母パンをおすすめします。天然酵母を使用した食パンで、卵、大豆、油脂、乳製品は無使用ですが、そうは思えないほど、もちもちっとした食感がたまらず、誰でも抵抗なく食べられます。

私も全製品は制覇していませんが、他にもおいしいパンばかり。果物から酵母を取り出して作った堅焼きパン「マラスキーノ」、古代パンの生地を使った「クランベリー古代パン」、市販品に比べてカロリー半分の「ノンシュガークロワッサン」、かぼちゃの甘みが嬉しい「かぼちゃパン」、さらにレモン入りマドレーヌ「レモーナ」などなど、どれも地に足がついた味と言いますか、充実した幸せな気分になれます。

アルルのご主人は、「パンG」の名で有名な方です。「じいなのか？」という想像に反してお若く、笑顔は爽やか、きびきびしたお話しぶりが耳に快いのです。最初「ダイナスティアで見てきました」とお話ししたところ、女性もゲームをするのかという質問がやはり出て笑ってしまいました。聖乙女サービスとして、「ゲーム画面のプリント持参で10%引き」になります。私は最初の日は仕事帰りにふと思いたって寄ったので用意がなかったのですが、自己申告だけで値引きしてもらえました。その後、グレイルのアルルさんのショップ前で記念撮影して、携帯電話に画像を取り込んで持参しています。夕方になると売り切れるパンが多いので、午前中に電話で予約しておくと、パンの袋の中に「電話料」として10円玉を貼り付けた紙を入れてくれます。行き届いた心遣いが嬉しくなります。

遠くの方には通販をおすすめします。パンの味が落ちない冷凍便で送ってもらえます。送料を払うのが嫌という方が多いのですが、買いに行く交通費や時間を考えると、決して高くはありません。

信念を持って手を抜かず、まっとうに仕事をなさっている姿勢に共感し、応援したくなりました。アルルのパンを食べるとき、「私も誠実に仕事しよう」と思い、元気になるのです。